2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「ウェブ進化論」をより掘り下げた内容。グーグルについても、その危険性に言及している。情報量も多く、バランスの取れた本。
対談集というよりも村上龍の臨床日誌。頭の中がこんがらがった村上龍に、各界のエキスパートが優しく丁寧なカウンセリングを施す。人間・村上龍を楽しむ本。村上の言い回しが誰かに似ている・・・ホリエモンだ。
LAの空港で購入。プレゼンテーションの極意が、この薄い本にすべて詰まっている。まさにバイブル。「皆さんが今日この場所から帰られるとき、一点だけ覚えておいて頂きたいことがあります」。それがすなわちプレゼンテーションで伝えたい最大のポイントな…
自衛隊のあり方や憲法改正についての言説は、今読めば極めて真っ当なのだが、この本が15年前に書かれたことを考えると、ここまで言い切っていたのは大したものだと思う。北朝鮮が拉致を認めるはるか前なのだ。時代は大きく変わった。ただ、中心テーマであ…
ヤバいのは、高城氏本人。WEB2.0関連の本をまとめて読んできた目で見ると、内容のアナクロぶりにギョッとする。全体に漂うのは「10年前に予想された未来図」的世界観。「コピー&ペースト」「ハイブリッド・スタイル」・・・キーワードが相当に時代…
「二者択一から複数系の発想へ」。結果に対する原因は一つだけではない。考え得る様々な問題点を列挙した上で、重要度・緊急度の高いものから優先的に対応策を立てていく。この思考法が日本人にとってはなかなかに難しい。なぜか。日本語に複数形の発想がな…
国際情勢のサマリーを押さえるために常備したい一冊。巻末の参考文献がそのまま推薦図書リストとして使える。
元警備会社の経理マンによる、談合の実態を描いたリアルドキュメント。常態化した談合、突然の強制捜査、その顛末に至るまでが当事者ならではの具体的かつ生き生きした筆致によってつまびらかにされる。ストーリーも面白いのだが、この作者、人物描写がなか…
確かに批評「美学」だ。批評文というより、それぞれが一個の文学作品である。だが決して自己の世界に閉じているわけではない。読後、モーツァルトを聞きたくなった。西行を読みたくなり、雪舟の画を実際に見てみたいと思った。そう思わせるところがこの人の…
巷を賑わしている「ウェブ進化論」「テレビCMの崩壊」などの隙間を埋めるような内容。余裕があれば買ってもいいが、特に読む必要もない。独自の視点は感じられず、便乗本とみなされても致し方無し。途中でライブドアPJの宣伝が入る。広告批評の部分は単…
大宮法科大学院大学のいわばPR本。司法改革の掛け声に乗って鳴り物入りで設立されたはいいが、 その後逆風。せっかく灯った明かりを消さぬよう、既存の生徒を鼓舞し、大学の存続を賭けて(?) 存在感をアピールするため発行されたと思われるが、逆効果。…
売れるキーワードを発見して、そのキーワードに合わせて起業しろ、というスゴイ理論。 そんなはずないだろ・・・と思いつつ最後まで読まされてしまったから本気にする人間も多いことだろう。1億稼げるオイシイ話を率先して世の中にバラすお人好しはいない。
ウェブ社会の未来像に対して根本から楽天的になれるかどうか。踏絵を踏んで見て下さい、と言われているようだ。経済モデルを根本から覆す、一発逆転の世界が実現するかも知れない興奮。100%の楽天性がこんなにも泣けるものだとは。