2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

建築家は住宅で何を考えているのか(東京大学建築デザイン研究室/PHP新書)

3人の筆者が分担し、10のテーマに沿って現代住宅を紹介。建築学がこんなにも面白いのは、建築というものが森羅万象の縮図になっているからだと思う。ともかくも、建築は知的言語を要求する。住宅そのものよりも、筆者の論理構成と次々と繰り出される独特…

演技と演出(平田オリザ/講談社現代新書)

一見華やかな演劇の世界だが、誤った指導により人格の破綻をきたす若い役者も多いという。カルトと見分けがつかないような危ない劇団が結構存在するらしい。意外と怖いな、と思った。

タテ社会の人間関係(中根千枝/講談社現代新書)

日本社会の潜在的メカニズムを明らかにした古典的名著。世の中が怒濤のようにフラット化する現実にいると、懐かしさすら感じる。

日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」(有馬哲夫/新潮社)

イラクでハリバートンあたりがインフラ利権を漁っているのと何ら変わらない所業が、占領後の日本でも行われていた。本書が扱うのは全国的な通信網建設に関わる部分だが、その他の分野でも様々な「仕込み」がなされたのは間違いない。それらが現在に至るまで…

一生使える「モノの言い方」(話題の達人倶楽部編/青春出版社)

マイナスをプラスに言い換えるのは、毒舌よりもはるかにハードルが高い。

やっぱりあぶない投資信託(水沢渓/三五館)

もっと早く読んでいれば・・・。

リスク下(ピーター・バーンスタイン/日経ビジネス文庫)

古今東西、様々な偉人たちによって確率論が進化してきたんですよね、と。だがこと株取引においては当たるも八卦、当たらぬも八卦なんですよね、と。何の足しにもならない本。

スティーブ・ジョブズ 偶像復活(ジェフリー・S・ヤング、ウィリアム・L・サイモン、井口耕二訳/東洋経済新報社)

読み終えるのが惜しかった。現代の叙事詩。

アンビエント・ドライヴァー(細野晴臣/中央公論新社)

細野さんにこれほどの文才があったとは知らなかったが、興味深かったのは彼の精神的・肉体的な「か弱さ」。あの飄々とした言動とは裏腹に、他人に対して過度に気を使う人であり、走ることが苦手で、いつも「救心」を携帯していたのだという。

リスク上(ピーター・バーンスタイン/日経ビジネス文庫)

訳が読みづらく、ひたすら退屈。金融工学なんて、巨大な幻想だと思う。

音楽ライターが書けなかった話(神舘和典/新潮新書)

戦メリに出演した坂本龍一が、ラッシュで見た自分の演技のひどさに驚愕し、自らの出演パートにだけこっそり音楽をつけてフォローした、など地味なこぼれ話が以外と面白い。

時速250kmのシャトルが見える(佐々木正人/光文社新書)

トップアスリートたちは、自分たちのプレー環境をどのように知覚しているのか。その驚くべき事実。