2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 自分のうけいれ方(加藤諦三/PHP文庫)

この手の本の読書法としては、やはり徹底して読み漁ることだと思う。残り3冊。

 行動してみることで人生は開ける(加藤諦三/PHP文庫)

読めば納得、内容保証済み。そろそろ加藤本を卒業しようかと思いつつ、まだ数冊購入してあるものを消化せねばならない。

 約束された場所で(村上春樹/文春文庫)

「アンダーグラウンド」で被害者側のインタビューを手掛けた村上春樹が、今度はオウム信者側の声をまとめたのが本書(副題はアンダーグラウンド2)。取材対象が主に若者たちなので、その思考回路が素直に明かされて興味深い。語り口が村上春樹の小説の登場…

 ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力(池田純一/講談社現代新書)

ウェブまわりの微視的なトレンドを追うアスキー新書周辺に辟易していたところへ、俯瞰的でダイナミックな切り口の本書が登場。最後までグイグイ読めるハンパない馬力で「ウェブ社会の源流にアメリカのヒッピームーブメントあり」ということを各種資料で論証…

 陰翳礼讃(谷崎潤一郎/中公文庫)

このタイミングで読んだことで、深くしみじみと共感する。薄暗さによって羊羹がうまく感じる。日本女性の化粧も薄暗さを前提にしている、などの考察が興味深い。執筆されたのは昭和ヒト桁だが、当時から既に周囲の騒音に苦言を呈していたりして面白い。

 見えないデザイン サウンド・スペース・コンポーザーの仕事(井出祐昭/ヤマハミュージックメディア)

ヤマハ出身でJR新宿駅の発車サウンドなどを手掛けた著者。その場に空気やエネルギーを生み出すような音場デザインについて丁寧に、濃厚に語られていく。仕事の内容も面白いが、著者の哲学やビジョンが宇宙的に突き抜けていて、そこに非常に魅せられる。

 「空気」の研究(山本七平/文春文庫)

論理よりも空気。空気という魔物に支配されてしまう日本人。確かに言い得ていると思う。ただ日本に固有の現象かというと、そうでもない気がする。