2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ドラがみつけた外国人の東京スタイル(ドラ・トーザン/ギャップ・ジャパン)

東京に住む外国人のオシャレな暮らしぶりを紹介するビジュアルブック。著者がパリジェンヌということもあり、登場するのはほとんどフランス人。神楽坂をパリに見立てる視点などは面白いが、予想を裏切るようなライフスタイルはほぼゼロ。意外にも通俗的か。

戦略的思考の技術(梶井厚志/中公新書)

ゲーム理論の入門書ということで手に入れたが、著者の戯言に付き合わされ少々辟易。難しい内容を簡単に説明することは大切だが、話を卑近にすればいいというものではない。

「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート(コリン・ジョイス/谷岡建彦訳/生活人新書)

在日経験14年のイギリス人記者が書いた日本人論。といっても視点は至って平凡で、イギリス人特有のシニカルな批評精神はゼロ。愛すべき日本人の、小市民的な日常を礼賛する、なんともお行儀の良い本。育ちのいい中学生が、日本のいいところだけを書いた作…

テレビ進化論(境真良/講談社現代新書)

日経エンタテイメントが取り上げそうなネタを、元官僚が書いていることのぎこちなさ。役人特有のスノビッシュな物言いで、アニメや2ちゃんを語ろうとすることの気恥ずかしさ。官側という特殊な視点から見たメディア業界やエンタメ産業の分析に、何とも言え…

明日の広告(佐藤尚之/アスキー新書)

ネット発の「広告進化論」に振り回される業界関係者の前に、ようやく身近な目線でモノを語ってくれる人が現れた。

国マニア(吉田一郎/交通新聞社)

副題は「世界の珍国、奇妙な地域へ!」。情報を羅列しただけの凡百のトリビア本と異なり、全編に著者の愛がみなぎっている点、好感が持てる。なんとも旅情をそそられる。

デッドライン仕事術(吉越浩一郎/祥伝社新書)

「締切日を決めて仕事せよ」・・・以上。タイトルが内容そのものなので、わざわざ中身を読む必要がない。06年にトリンプ社長を退任した著者。一線から退いた人間の語る仕事術は、あまりに古臭い。

都市計画の世界史(日端康雄/講談社現代新書)

古代から現代まで、都市計画上のデザインはグリッドパターンに尽きるのだということがよく分かる。人類の発想とは、かくも単純なものなのだ。

ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点(佐々木俊尚/文春新書)

ネットビジネス関連ならこの人、というくらい出版が集中する著者。最新の業界トピックを掻き集めて、簡単な予測をコメント。これだけのネタを集めれば、いくつかは「当たり」も出るだろう。ネットって、あまり儲かってないのだな。

金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか(吉本佳生/光文社新書)

新書には珍しい500ページの大著。大半は、バカ丁寧でくど過ぎる説明に費やされている。この半分のボリュームで、サクサク読めるものにして欲しかった。とはいえ、金融広告へのリテラシーを鍛えるのに、これに勝る本はないだろう。欠点は、金融商品全般に…