2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧
一つのフォーマットに情報のピースをハメこんでいけば、いとも簡単に企画書が出来上がるのだ、と。何事も効率重視の元官僚が書いただけに、一応の説得力はあるのだが、何か騙されているような気もする。役立つのは後半の30ページほど。それ以外は同じ話の…
40年以上前の名著を復刊。全篇、これ挑発。
専門領域を扱っていながら、広く一般に応用できうる知見を多く有している。名著と呼ばれる所以だろう。
ジャスティンて、こんなに歌が下手だったの?ホワイトノイズの壁の向こうに一瞬、彼岸が見えそうになるのだが、音痴なボーカルで現実に引き戻される。その繰り返し。さすがに似たような曲ばかりでこちらの受容レベルも次第にダレ気味。ライブではなくCDで…
「ノーベル賞評価への再審請求」という刺激的なフレーズ。狂牛病の病原体はタンパク質そのものである、というプリオン説に疑義を呈し、ノンフィクション的手法で真実を追求していく。良質なサスペンス。「生物と無生物のあいだ」に比べるとやや専門性が高い…
批評でも何でもない。東京芸大の学生たちが書いた「作文集」である。近所の建築物を散歩がてらに見物し、その印象を文学風に表現してみました、といった自意識過剰のイタい駄文が勢ぞろい。こんなものを建築コーナーに陳列する六本木TSUTAYAの良識を…
著者が世界で初めて開発した”味覚センサー”を用い、「味」の謎を科学する。「味覚は主観である」という視点や、味を数値化して保存する「食譜」のアイデアなど知的刺激に満ちたトピックを満載。「生物と無生物のあいだ」より圧倒的にユニークなサイエンス本…
本書の成功は、その多くを文体に負っている。海外の科学エッセーを翻訳したかのような、古典的で詩情たっぷりの語り口。もったいぶって話がなかなか前に進まず、正直辟易するのだが、この独特の文学性が、分子生物学という専門領域であるにも関わらず一般読…