2011-01-01から1年間の記事一覧
「メタル・ギア」の小島秀夫氏推薦ということで読んでみた。リアリティは薄いが、テンポの良いアニメ的展開は映画にでもなりそうで、良くまとまっている。クリストファー・ノーランに映画化して欲しい。
SFでありながら中国の「易経」を駆使しているアイデアが面白い。ストーリー展開もサスペンスフルで楽しめる。「豊饒の海」を思わせるラストも含めて、東洋ムードに満ちた良品。J・G・バラード風でもある。
「空間認知学」の様々なトピック集。興味深い話が多々。
衝動買いしたまま読む気力が湧かなかった一連の村上作品。2冊目のジンクスか、散漫で断片的。
国家戦略の中枢に、天才的な知性が集結したシンクタンクが存在していたという事実。それがネオコンの源流になったという経緯。アメリカという国の底知れぬ不気味さに戦慄。
脳科学も実体験に勝るものはない。よくできた入門書。
誰も反論できないような叩き上げの経験値。説得力100%なのだが、近頃の草食系ボランティアの人たちは少し引いてしまうかも知れない。
ネットワーク理論の眉唾っぽさは相変わらず。
サヴァン症候群の少年に乗り移ったかのような圧倒的な読書体験。比較的平凡なストーリーよりも、このバーチャル体験を楽しむべきもの。スピルバーグの映画と近い発想。
比較的古い本だが、サウンドスケープ学の入門書として非常に高い完成度。
ジャンルを横断した膨大なアイデアや知見に満ちあふれた、良質な小説の雛形。
映画「ソルト」的なサスペンスに確率論、量子論、東洋思想などミックスした、ジェットコースター・ノベル。いまだかつてない読書体験に興奮。
スポンサーの誰よりも執拗に考え続け、ある種の凄みをちらつかせ、わずかな語数の言葉を押し売る。・・・というイメージが沸いてしまったが。当たらずとも遠からずか。コピーライターの独善的な小論。
個人的には「ビッグバン・モデル」より「定常宇宙モデル」を採りたいが。
「宇宙の起源」を巡る発見と論争の歴史。読み応えあり。
タイトルに騙された。 インセンティブにテーマを集約しているわけではない。薄味の行動経済学。
名著とされるが、インスパイアされる部分がまるでなかった。
「フリー」よりも圧倒的に面白い理由は、「アイデア次第では自分もビジネスを起こせるのでは?」という気にさせてくれる点だろう。豊富な実例とアイデア集。
この手の企業の基本的要件は、宗教的情熱ということに尽きる。
サイエンス・エッセイストの真骨頂。相変わらず読み応えがある。
博多に作られたオープンスクール(小学校)の建設ドキュメント。新奇な試みに対し不安と期待の入り交じる地域住民と、先見性がありつつも柔軟な建築家とが、対話を繰り返し理想的な環境を作り上げていく。建築家自身の「自然体」がすべてに行き渡った、清々…
生前、頻繁に下田を訪れていた三島由紀夫と交流のあった、地元の女性の回想記。彼女の生家である洋菓子屋はまだ健在。三島も好んだ名物のマドレーヌを食べに一度訪問したくなる。
スター・ウォーズの関連書籍として。これを読んだからといってスター・ウォーズが作れる訳ではない。
ふだんあまり目にしない事例が多く興味を引くが、本文がワンパターンなのがもったいない。
全巻制覇してしまいそうな勢い。
世界史における「モンゴル」の復権。その端緒となるべき研究。
「スター・ウォーズ」制作の舞台裏をドキュメントした良書。信じ難いことに、当初は誰もが失敗作とみなしたという事実。ルーカスの苦悩ぶりと、栄光をつかみ取るまでのドラマが中心だが、マーチャンダイズに対する驚くべき先見性についても見逃せない。
この中から一つでも実践してみたいものだが、理想的なチャンスがそうそう訪れないのが現実。
心理学をベースに置いた交渉術のハウツー本。読み物としては面白い。