2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧
眺めているだけで音像がイメージされる「図形楽譜(ビジュアルスコア)」の実例が満載。これだけでも十分手に入れる価値がある。
新潮系ならではの「ジジ放談」。なんとも清々しい。
「多軟面体」シリーズなど、独自の有機的な造形で知られる陶芸家の散文集。陶芸自体は素晴らしいが、お世辞にも文才があるとは言えず。
陰謀論からの脱却。まともな頭になるために。
再読した「白痴」の凄みと完成度には圧倒されたが、その他の作品群があまりにも凡庸で驚いた。想像の域を出ない女性心理のギクシャクした描写など、読んでいて相当イタい。この作家の本質がよく分からなくなった。
出版後に出た「週刊ダイヤモンド」の”フリー特集”を読んでしまえば、本編を読む必要はあまりないかもしれない。あまりにもスラスラ読めるので驚いた。
現役のハリウッド脚本家によるシナリオライティング講座。形式張らないカジュアルな語り口が魅力だ。一番興味を惹いたのが「プロット・ライン・グラフ」。映画の開始から終了までを1本の線で表したグラフで、ストーリー上の重要な転換点を目安となる時間と…
テレビ、新聞、雑誌など世界の主要メディアに取材。その歴史的背景と独特のブランド戦略をひもとく。各パートの分量が少なく、ワンパターンの記述が多いが、ネット戦略なども押さえており参考になる。
中国系ネット企業「アリババ」の勃興を、創業者・馬雲の行動を軸に描いたノンフィクション。急成長の背後に孫正義の強い影響力があったことは驚き。
「ガロ」でつげ作品を担当していた編集者が、「ねじ式」「海辺の叙景」など主要作品の舞台を訪れ、その背景を語る。マンガ内のワンカットと現場写真との対比が興味深い。巻末に著者とつげ本人との対話もあり。
扱っているテーマは本質的に一つなのだが、よくこれほどまでの切り口を生み出せるものだと感心する。メンタルケア界の安打製造機。
テーマは「感情的恐喝」。毎度のことながら的確な指摘に唸る。
旅と饒舌。愉快で幸福で、最後は物哀しく。仏教までポップにしてしまうアメリカ人の洒脱にあきれる。訳も素晴らしい。