2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧
この手のマーケティング手法はもはや過去の遺物という気がする。関東近郊の10代をたかだか200人程度集めてインタビューやアンケートを実施したところで分かるものなどたかが知れている。グループインタビューの部分は読み物として面白いが、彼らにおず…
久しぶりに文学らしい文学を読んだ。今までこの作家を知らなかったのは迂闊。学生時代に読んでいたらまた人生は変わっていたかもしれない。衝撃。
書籍の装丁について図解した学生向けの参考書。豊富な情報量と簡潔な整理。情報は積極的に公開して全員で共有し、その上でクリエイティブを競い合おうというオープンな姿勢が良い。日本に類書がないのは、結局情報の閉鎖性によるのだろう。
戦後日本を精神的荒廃に導いた張本人として護憲派、平和運動、進歩的文化人を激しく糾弾する。その論調は日本人以上に過激で、ほとんどエキセントリック。といってもそれは心から日本を愛しているためなどという青臭い話ではなく、すべては台湾の国益ありき…
クセのないツーリング・エッセイ。30代後半からの10年あまりの雑誌寄稿分をまとめたものだが、視点がやけにセンチメンタルで、「青い」。歳相応の批評精神の欠如。文体が、本人も引用している司馬遼太郎「街道をゆく」に大きく影響されているのはご愛嬌。…
デザインはデザインでも、建築デザインの教科書。参考にならないこともないが、理論が独りよがりな部分がある。著者本人がそう言っているから仕方ないが。煙に巻かれているような気がする。フランス人が英語で書いた本なので原文が読みづらかったと訳者。だ…
多重人格の項が凄い。触発される。他の症例もすべて、小説より遥かに面白い。
「日経トレンディ」あたりから掻き集めてきた情報を切り貼りしたような本。未来予測と謳っている記述のほとんどが、現在すでに起きていることばかりである。実例も卑近。また、著者独自の東京活性化プランとやらは、単なる思いつきと思い込みの産物。渋谷に…
問題作。「あくまで小説」と自分に言い聞かせながら読まないと危険。同じ素材を使って、ほかの誰かがまったく違ったストーリーを生み出すことは当然可能で、これは一つの仮説にしか過ぎない。会話の内容も心理描写も大部分は作家の想像力の産物である。犯人…