2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧
前半、民族史のパートにプロパガンダ的なものを感じたが、後半は信頼するに足る情報量。陰謀説を一蹴するための教科書として。
「ワンページ、ワンメッセージ」以外は、あまりに些末な表現テクニック。
「企画書はラブレターである」。いまどきこんな恥ずかしいことを平気で言い切ってしまうところに、この本の最大の魅力がある。小児的であるが、真実を突いた言説の数々。なんだか「裸の王様」になったような気にさせられる。「コンセプトマップ」なる企画シ…
仏教がこれだけ浸透している国でありながら、その歴史的変遷は絡み合った地下茎のように複雑で、まだまだ分からないことが多いのだという。さまざまな宗派が入れ替わり登場。教義の要点が紹介されているので、入門篇として有益だ。「一即多」の華厳経に興味…
「ロジカルシンキングは、役に立たないのでは?」という疑問への苦しい弁明。臨場感のあるケーススタディは、読み物として面白い。
どんなに外形がシンプルであっても、それを生み出したクリエイターというのは、おしなべて饒舌である。原研哉しかり、川崎和男しかり。クリエイターの最大の資質とは「アカウンタビリティ(説明責任)」ではないかと思う。実際のビジネスを動かすのは、デザ…
「ツイッターでいかに自分を売り込むか」。いかにもアメリカ的な発想に満ちたノウハウ本。ツイッターの利用法そのものよりも、アメリカ人の肉食的な自己PRマインドを楽しむための本。
「ロジカル・シンキング」の実践編。副読本としての価値はあるが、特に持たずとも良し。
聞きしに勝る名著。「課題」「答え」のみならず「相手の反応」を必須とする現実的な視点に目からウロコ。欧米的ビジネススタイルとは「論理構造=ゲームのルール」に乗っ取って物事を進める、ある種の法廷劇のようなものかも知れない。まずはこの定型を繰り…
同じ毎日新聞出身の佐々木俊尚「2011年 新聞・TV消滅」とまったく同じテーマなので読み比べると面白い。こちらは自らが映像ビジネスに転身したこともあり、コンテンツ制作サイドからこの問題を捉えている。音楽、ゲーム産業などにも取材対象を広げ、なかなか…
「水に落ちた犬を打つ」という言葉を思い出した。大まかな方向は著者の言う通りだとしても、マスコミの現状についてはデタラメと書き飛ばし満載。ロクな取材もせず、我田引水の記事ばかりで煽りに煽る。ここまでいい加減で何でもありの本は久し振り。
プレゼン関係のハウツーものの中では、かなり現実的な方法論を示した本。我々は欧米人じゃないんだから、自分の言葉で誠実に語ればそれで良いのである。映画制作の極意を聞かれて、伊丹十三が放った「人の求めるものを予期せぬカタチで提示すること」という…
幼少期のエピソードから、デビュー前後の苦労話、その後のブレイク、数々の名作の創作秘話など、ファンならずとも興味をそそられる、スティーブン・キング自らの手による自伝。書くことに対する真摯な姿勢が、作家を目指すすべての人に勇気を与えるだろう。…