2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

 ブランド「メディア」のつくり方(嶋浩一郎編/誠文堂新光社)

出版/ネットメディアの編集者が語るコンテンツづくりのノウハウ。プレゼンスタイルになっているので、ロジカルかつライブ感があり面白い。「ブルータス」編集長・西田善太氏のパートが出色で、面白い雑誌は面白い人物によって作られるという揺るぎない事実…

 クロスイッチ(電通「クロスメディア開発プロジェクト」チーム/ダイヤモンド社)

ジャンプスクエア、カップヌードル「FREEDOM」、JT「ルーツ」など、事例はさすがにメジャー級。この手の本にありがちな言行不一致がなく、内容も平易で好感が持てる。とはいえクロスメディアなんて、セールスプロモーションが単にオシャレに言い換えられただ…

 フルカワヒデオスピークス!(古川日出男/アルテスパブリッシング)

作品は一冊も読んでいないが、名前だけは気になっていた古川日出男の対談集。坂本慎太郎、大竹伸朗などバラエティに富んだ対談相手の話はなかなか面白い。が、肝心の古川日出男はアウト。音楽や舞踏を過剰な文学的レトリックで解説しようとする姿。自作の文…

 <意識>とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤(下條信輔/講談社現代新書)

非常に面白いのだが、各トピックの情報密度が濃すぎて、途中でやや脱落。ハードカバーを読み切るくらいの体力が必要だ。再読コーナー入り。

 歴史は「べき乗則」で動く(マーク・ブキャナン、水谷淳訳/ハヤカワ文庫)

半信半疑で読み始め、半信半疑のまま読み終わるような本。複雑系やスモールネットワークのコンセプト自体にマジカルな吸引力はあるが、データで裏付けようとすればするほど怪しさが強まり、単なるこじつけに思えてくる。