2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

TWITTERマーケティング(山崎富美、野崎耕司、川井拓也、斉藤徹、松沢由香里/インプレスジャパン)

ネット系、通販系、飲食店や販売店など小規模なビジネス領域で実際に使用されているツイッターの現状報告。まだまだビジネス的には黎明期だが、ロングテール系企業との相性はかなり良いと思う。中小企業の救世主となるのか。

ツイッター 140文字が世界を変える(コグレマサト、いしたにまさき/マイコミ新書)

そんなにも繋がりたいのか?そんなにも孤独なのか?ハマる理由がまるで分からなかったが、この本を読んで少し認識を改めた。もしかすると、ここから新しい地平が開けてくるのかも知れない。コミュニケーションツールや情報ツールとしてではなく、表現ツール…

ロスチャイルド家 ユダヤ国際財閥の興亡(横山三四郎/講談社現代新書)

ユダヤ陰謀説の解毒剤。ロスチャイルド家が世界有数の国際財閥にのし上がったのは、数々の偶然に助けられた「結果論」である。そうでなければ、現在残っている分家がパリとロンドンだけで、ドイツ、イタリア、オーストリアが消滅していることの理由がつかな…

検索バカ(藤原智美/朝日新書)

なんとなくAERA的な社会時評センス。「ラクしないでアタマ使え」とメッセージは当たり前だが、50代半ばとは思えない柔軟で幅広い同時代感覚が、柳田邦男的なカビ臭さの発生を抑えている。ところで、空気を読む=察しの文化は、日本人の美徳ではなかったの…

戦争ができなかった日本(山中恒/角川ONEテーマ21)

いまだにこの手のアナクロな自虐史観本が出ていることに驚いた。公式文書の資料を当たるだけで、政治の真相が分かるわけもない。

スムリエ(小学館)

東急ハンズとのタイアップ本。学生や若手サラリーマン向けの様々なアイデアグッズが紹介されているが、ことごとく不必要。ムダな付加価値を楽しむ時代はとっくに終わっているはずだが。

キャラ化するニッポン(相原博之/講談社現代新書)

内容的には「アニメ化するニッポン」という方がふさわしいかも知れない。現実がアニメ世界を模倣することが当たり前となったこの国。そのトレンドを、社会学的な視点で表層的になぞった本。幼稚な客に幼稚なサービスを与えることで回り続ける、ネオテニー経…

心変わり(ミシェル・ビュトール、清水徹訳/岩波文庫)

パリ発ローマ行きの列車内で、様々な思考をめぐらす男の意識の流れを、2人称によって描いた独創的な作品。「時間割」のようなストーリー性はないが、小説というジャンルの実験性を存分に味わえる、これもまた一つの傑作だと思う。現在流通しているビュトー…

メディアアートの世界 実験映像1960-2007(伊奈新祐/国書刊行会)

そもそも、家庭用のビデオカメラが普及し始めた時に、映像表現の民主化がスタートしていたのだ。

まぐれ(ナシーム・ニコラス・タレブ、望月衛訳/ダイヤモンド社)

トレーディング理論とは、壮大な虚構である。所詮は当たるも八卦、当たらぬも八卦の世界なんである。誰もが薄々気づいていながら、ビジネスの現場でそれを口にしたら最後、低次元なアホと思われるのがオチであったこの事実を、最高の頭脳を持った男が徹底的…

「伝わる」のルール(伊藤直樹/インプレスジャパン)

あれだけ斬新(?)なキャンペーンを手掛けながら、言っていることはかなりオーソドックス。自己プロデュースの一環かも知れないが。業界から反発食らわないための。

ナジャ(アンドレ・ブルトン/岩波文庫)

シュルレアリスム文学の最重要作品ということだが、面白さのポイントがさっぱり分からない。ビジュアルと文章のインタラクションが斬新だったのか?この手の作品を翻訳で読むこと自体にムリがある。