今更感のあるエコロジーというテーマに、未来SF的な視点を注入することで、驚くべきエンターテイメント化を成し遂げた快作。アイデアを具現化する圧倒的な取材力には脱帽。文章の創造喚起力を久しぶりに体感した。映像化してチープなCGを見せられると興醒め…
図解の分かりやすさが秀逸。下手なマーケティング本を買うよりもはるかにビジネスに役立つ。
仕事ぶりも哲学もすべてがレガシーである。一緒に仕事したらかなり面倒くさい人なのだろうが。こんな人びとが次々と退場していった後に、どんな薄甘い世の中が待っているのかと思うと暗い気持ちにもなる。結局ぜんぶ自分でやらねばダメなのだ。
娯楽小説として非常に楽しめた。古典的なメロドラマ的展開は韓流のような安心感がある。田舎娘の愛すべきキャラクターが心に残る。
驚くべきは、コーエン兄弟が小説をそのまま映画にしている事実。ストーリー展開、シチュエーション、キャラクター、どれもまったくそのままで、ほとんどこれはノベライズだ。行きずりの家出少女のところだけが変更されているくらいか。映画を見てから読むと…
「食の危険性」をテーマにドキュメンタリーを作ることになったら、とにかく買っておくべき完全無欠の参考書。
バイクという有機的マシンの怪物性を始まりから終わりまで一直線の快楽で描き尽くす。これほどカッコイイ短編があったろうか?最後はやはりこうならざるを得ないとは思いつつ、そこを裏切って欲しかった。
日本で寿司文化が死に絶え、わずかにカリフォルニアに残ったとして、そこのアメリカ人シェフたちがアメリカ人に寿司道を説くようなことを、日本仏教はずっとやってきたということである。神妙な顔をして。
内容はもはやどうでも良い。読める喜び。
テーマはキャッチーだが「だからどうする?」という肝心な部分に何ら提案性がなく、老人のぼやきにしか聞こえない。
分厚いのでなかなか手が伸びないが読みだすと面白い。旅の深度が凡百の紀行物と比べてはるかに深いから、はじめに「深夜特急」を読むかこっちを読むかで旅の方向性がまるで変わってしまうだろう。前者は対象年齢が20代だが、こちらは40才を過ぎてからで…
テーマには興味あれど、内容が専門的過ぎて中途挫折。
我々は宇宙そのものを創発しているのである。生きる意味を猛然と掻き立てる稀代の怪書。
マスも効かないが、PRはもっと効かない。
日本の悪しき組織的機能不全。
濡れ衣を着せられた側からの反論は、どうしてもか細い。
日本文化論というおとなしい演目に、「書画」なる宝刀を手に乱入、猛烈に暴れまくりステージそのものを転覆しズタズタに叩き斬る。「fuck!」と高らかに叫ぶその刀の主は白髪の老人であった。独創性とは何か?その答えを一冊にするとこうなる。
その辺のサスペンス小説よりはるかに読ませる良質な娯楽作品。