2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 時間都市(J.G.バラード、宇野利泰訳/創元SF文庫)

バラードにしては退屈な短編集。表題作だけがまあ読める。「デスノート」みたいな作品もあり。

 マーケティングはつまらない?(関橋英作/日経BP社)

内容の良し悪しは別として、もし自分がクライアントだったら、この人の話には聞き入ってしまうだろうと思わせる話術がある。プレゼンは人なり。結局有名になるのは、そういう人なのだ。

 2択思考(石黒謙吾/マガジンハウス)

非常につかみのあるコンセプトだが、ハードカバーを最後まで読み切らせる程のネタ力はなく、後半失速。タイトルの勝利。

 死刑台のエレベーター(ノエル・カレフ、宮崎嶺雄訳/創元推理文庫)

一見バラバラなプロットが見事なまでに収斂されていく。巧みな構成力に、震えるようなカタルシスを得た。フランスらしい、どこか詩的で哲学的な深みがある会話も好きだ。後半のカミュ、カフカ的な、不条理な審判に飲み込まれていく展開もいい。ビュトールの…

 イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策2(ジョン・J・ミアシャイマー、スティーブン・M・ウォルト、副島隆彦訳/講談社)

 心の休ませ方(加藤諦三/PHP文庫)

近所の老朽化したマンモス団地の書店に、異常とも思えるほどの加藤諦三のラインナップが揃っていた。客層がなんとなく想像ついた。まとめ買いには便利だったが。

 広告新時代 ネット×広告の素敵な関係(電通)

メディアの最適化はできるかもしれないが、クリエイティブの最適化はいまだ難しい。という一点のみで広告業界の制作チームは余命を保っている。