2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

CM(小田桐昭、岡康道/宣伝会議)

振り返ってみれば、この対談本の登場をもって戦後のコマーシャル文化は総括され、終焉を迎えたのだ。CMが文化としての体裁をギリギリ保っていた頃の、素朴で真面目な論議。全篇に漂う物悲しさは何だろう。

映像のカリスマ(黒沢清/エクスナレッジ)

読む価値があるのは「ドレミファ娘」の撮影を反省する部分のみ。あとは駄文の羅列。

台湾(伊藤潔/中公新書)

近くて遠い国、台湾。あれほど親日な国なのに、きちんとした近所付き合いをしていないのは申し訳ない。

ユリイカ(ポオ/八木敏雄訳・岩波書店)

文系的宇宙論?科学的データに基づかない、一作家の思考実験に付き合うのはしんどい。

日本/権力構造の謎(下)(カレル・ヴァン・ウォルフレン/篠原勝訳)

古い本ではあるが、これほど鮮やかに日本の社会構造を分析した本を他に知らない。