2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Twitter使いこなし術(根岸智幸/アスキー新書)

Twitter本も、ビギナー向けが飽和状態にあり、そろそろ差別化を図りたいところ。その点この本はTweetDeck、HootSuiteなどクライアントソフトの使いこなし術に多くを割き、中級者向けとして新味がある。いかんせん新書では紙幅が足りず、中途半端ではあるが。

タンパク質の一生 生命活動の舞台裏(永田和宏/岩波新書)

これほどの知的興奮を与えてくれた本は久し振り。生命活動の根源はタンパク質だったのだ。そのあまりにも精緻なメカニズムに、驚きあきれることしきり。われわれ一人一人が、体の中に物凄い小宇宙を持っていることに、今一度驚く必要がある。そんな意味では…

次に来るメディアは何か(河内孝/ちくま新書)

「メディア過疎地」「デイリー・ミー現象」「新聞とTVの老老介護」などキャッチーなフレーズがあちこちに散りばめられ興味をそそる。著者が元外信部ということもあり、「TV・新聞崩壊」系の類書の中では、比較的海外事情に詳しい。それにしてもこのジャンル…

ロボットとは何か(石黒浩/講談社現代新書)

大阪大基礎工学研究科の教授で、人型ロボット研究の第一人者である著者のロボット論・・・なのだが、とにかく石黒氏の変人ぶりが強烈で、ロボットそのものより圧倒的に面白い。ちょっと荒川修作に近い匂いがする。100%SF脳みたいな人物が日本におけるロ…

富を「引き寄せる」科学的法則(ウォレス・ワトルズ、山川紘矢、山川亜希子訳/角川文庫)

直感的にすごい本だと思った。ニューエイジやオカルトと切って捨てられない何か強いものを感じる。飲み込めない部分が多々あるので、繰り返し読む必要がある。この手の本に冷笑を浴びせる人間が身の回りに大勢いるのだが、得てして儲かってない。

大切なことは60字で書ける(高橋昭男/新潮新書)

要約力のトレーニングは解答例に納得感があり役立つ。実践できるかどうかが問題なのだが。

日本人の知らない日本語(蛇蔵&海野凪子/メディアファクトリー)

「日本語教師と外国人留学生のバトル」というエンタメ的設定を通して日本語を再発見する。ありそうでなかった盲点的なマンガ。キャラ立ちした留学生たち、適度に発見があるネタ選び、万人受けしそうな絵柄など、売れる要素は確かにある。65万部は売れ過ぎ…

アイデアは考えるな。(柳澤大輔/日経BP)

巷で話題の「面白法人カヤック」代表によるアイデア開発本。自己啓発的な内容なのに不思議と暑苦しさがない。ひと言で言うと、マンガ脳的な企業家。こんな人物がこれからの日本を動かしていくのだろう。

オーガニック革命(高城剛/集英社新書)

この人がなぜ過去のデータを抹消し、所有する企業を売却し、まるで逃亡のような海外脱出を図ったのか。本当のところは何も知らない。オーガニックによって精神と肉体がバージョンアップしたと言い切っている割に、妙な疲労感を感じるのは気のせいか。唯一、…

田原式 つい本音を言わせてしまう技術(田原総一朗/幻冬社)

以前、六本木で開催されたATGレトロスペクティブで、氏が撮った「あらかじめ失われた恋人たちよ」が上映され、本人がパネリストとして出演した。あまりにシュールな内容に唖然とし、「ジャーナリスティックな田原さんと娯楽映画の田原さんはどう両立するのか…