2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
山岳文学の傑作。青春小説、哲学小説、冒険小説、恋愛小説・・・さまざまな要素が集約された1冊。青春の必読書。
ここまで理路整然とモノを語り、納得感を覚えさせる本を最近知らない。ここまで斬ってよいのか、と不安になるほどの歯に衣着せぬ物言いも痛快。
一見きわどいテーマだが、妙なバイアスも感じられず、包括的でかつ平易な内容となっている。実際に訪れてみようかという気にさせる。読み応えあり。
スピリチュアル系の読者にカリスマ化されているようなイメージで、なんとなく敬遠していた作家。少年のようなみずみずしい感性。ダイナミックな自然のドラマ。独特の文体。もっと早く読むべきだったか。
全編通して読むと、磯崎新の超人性だけが特異的に浮かび上がる。ここは掘らねば。
21世紀のこの時代に、真の冒険など可能なのか?そのマンガのような問に、横合いから入ってきた、世紀のヘタレ系冒険ドキュメント。古風な文体とダメダメな内容とのアンバランス感。周囲がシリアスに扱っていることも含めて、良質な笑いを与えてくれる。
ベストセラーにもたまには良書があるものだ。確かに人生が変わるほどのインパクト。