2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 ナンガ・パルバート単独行(ラインホルト・メスナー、横川文雄/ヤマケイ文庫)

山岳文学の傑作。青春小説、哲学小説、冒険小説、恋愛小説・・・さまざまな要素が集約された1冊。青春の必読書。

 TPP亡国論(中野剛志/集英社新書)

ここまで理路整然とモノを語り、納得感を覚えさせる本を最近知らない。ここまで斬ってよいのか、と不安になるほどの歯に衣着せぬ物言いも痛快。

 新宗教と巨大建築(五十嵐太郎/ちくま学芸文庫)

一見きわどいテーマだが、妙なバイアスも感じられず、包括的でかつ平易な内容となっている。実際に訪れてみようかという気にさせる。読み応えあり。

 旅をする木(星野道夫/文春文庫)

スピリチュアル系の読者にカリスマ化されているようなイメージで、なんとなく敬遠していた作家。少年のようなみずみずしい感性。ダイナミックな自然のドラマ。独特の文体。もっと早く読むべきだったか。

 アーキテクト2.0(藤村龍至/彰国社)

全編通して読むと、磯崎新の超人性だけが特異的に浮かび上がる。ここは掘らねば。

 戦後短編小説再発見⑪事件の深層(講談社文芸文庫編)

 空白の5マイル(角幡唯介/集英社)

21世紀のこの時代に、真の冒険など可能なのか?そのマンガのような問に、横合いから入ってきた、世紀のヘタレ系冒険ドキュメント。古風な文体とダメダメな内容とのアンバランス感。周囲がシリアスに扱っていることも含めて、良質な笑いを与えてくれる。

 人生がときめく片づけの魔法(近藤麻理恵/サンマーク出版)

ベストセラーにもたまには良書があるものだ。確かに人生が変わるほどのインパクト。