2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「新しい歴史教科書」の絶版を勧告する(谷沢永一/ビジネス社)

老人は怒っている。イデオロギー的な側面からではない。信じ難いような間違いやウソ、デタラメが満載されているという、歴史学的的な視点から怒っているのだ。いや、実はそれも違う。怒りの本当の原因は、同じ自虐史観否定派であるにも関わらず、つくる会の…

生き残るための広告技術(Rob Graham、徳久昭彦監修/翔泳社)

行動ターゲティングの「今」を理解できる。最適のメッセージを,最適のタイミングで,最適のターゲットに送り出す。なるほど。

デジタルネイティブの時代(木下晃伸/東洋経済)

平成生まれのデジタル世代が、ついに成人し、これから世の中が様変わりするそうだ。新世代の若者たちに何らかのネーミングを付与し、旧世代とのギャップを強調するパターンは昔から繰り返されている。お年寄りは、煽られてしまうんだろうなあ。

写真の読み方(名取洋之助/岩波新書)

昔の人は、本当に物事を真面目に考えていた。もちろん時代性ということもあるが。

日々ごはん①(高山なおみ/アノニマ・スタジオ)

人気フードスタイリストのエッセイ集。人物的にはかなり面倒なタイプのようだが、文章は面白い。

鮨水谷の悦楽(早川光/文春文庫)

ミシュラン東京版で日本初の三ツ星を獲得した寿司店「水谷」。12ヶ月分の寿司ネタを紹介しながら、店主の鮨に対する知識とこだわりを描き出す。正統の美しさと安心感。実に勉強になった。

日米同盟の正体(孫崎享/講談社現代新書)

左翼に喚かれ、アメリカに骨抜きにされ、議論することすらタブー視されてきた「軍事」。この問題に対する忌避が、戦後日本に蔓延する空想平和主義の元凶だ。うすぼんやりとした社会的ムードと、個々人の主体性のなさも、すべてここに起因する。戦争について…

社会起業家に学べ!(今一生/アスキー新書)

いくつかユニークな事例もあるのだが、自分に酔っているもの、気負いばかりが目立つもの、悲壮感漂うものも多い。大企業に対して批判的な態度を取りながら、結局企業の広告出稿で食っている若者もいたり。なんだかなあ。真面目なのは分かるが、全体に楽しく…

私のように黒い夜(J.H.グリフィン、平井イサク訳/ブルース・インターアクションズ)

人種差別の根強く残る、50年代アメリカ南部。ひとりの白人ジャーナリストが、自らの肌を焼き、黒人になりすまして差別の実態をルポする。信じ難いアイデアを実行に移し、全米に衝撃を与えたノンフィクション。この行動力の前に、すべての物書きは沈黙する…