2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

使ってもらえる広告(須田和博/アスキー新書)

商品のコモディティ化→マス表現のコモディティ化→ウェブ表現のコモディティ化・・・と広告環境はますますシビアになっていくが、「ブランデッド・ユーティリティ」なる手法は、果たして新機軸を見いだせるだろうか? ユーザーにとって役立つサービスを開発し…

大貫卓也全仕事(マドラ出版)

天才・大貫卓也の92年までの仕事集。この人の作っていた物は、広告ではなく、スキャンダラスなポップアート。アート界でいえばDamien HirstやJeff Koonsってとこ。KesselsKramerの10年先を行っていた。糸井重里、宮田識、佐藤可士和、・・・今までいろん…

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(フィリップ・K・ディック、浅倉久志/ハヤカワ文庫)

この名作を食わず嫌いにしてきた自分を少しだけ後悔しつつ、今このタイミングで読むべきだったのだと思い直す。ロボット論の導入部として。

電波利権(池田信夫/新潮新書)

ケータイの電波割当云々で、ソフトバンクの孫さんが激怒していたワケがようやく分かった。「電波行政」こそが、通信業界の発展を阻害する元凶。この視点は新しく、目からウロコが落ちた。またぞろ利権と癒着と天下り。実態と提言を合わせた有益な書。

考えないヒントーアイデアはこうして生まれる(小山薫堂/幻灯舎新書)

女性誌のエッセイを読むつもりなら◯。ビジネスのヒントにするつもりなら×。

テレビ局の裏側(中川勇樹/新潮新書)

フリーのテレビディレクターが書いた、テレビ業界の内幕。バブル期なら「ここまで書いて大丈夫なの?」と心配にもなるが、業界自体が終焉に向かいつつある今、意外にサラッと読めてしまう。しがらみと制度疲労に対するレイクエム。

世界カワイイ革命(櫻井孝昌/PHP新書)

韓国、タイ、フランス、イタリア・・・ロリータファッションに代表される「カワイイ」は、いまや世界に広がるムーブメントらしい。情報を得るのも、服を取り寄せるのも、ネットがあれば思いのまま。友人が「原宿とアキバの融合」をテーマにずっと頑張ってた…

呼吸の本(加藤俊朗、谷川俊太郎/サンガ)

青山ブックセンターでの出版記念イベントで購入。口数が少なく、いかついタイプの加藤氏と、少年みたいに瑞々しい谷川氏のトークショーはほのぼのとして楽しく、参加者全員で行った呼吸法のワークショップは宇宙的で鳥肌が立った。本書には49分のレッスンC…

シークレットアドバイス(「フォーチュン」編集部編著、桜田直美訳/幸福の科学出版)

マイクロソフト、HP、P&G、グーグル、サウスウェスト航空など、世界の錚々たるトップ企業に取材した「成功の秘訣」。「フォーチュン」の編集だけあってネタは豊富だが、各エピソードが1〜2ページ程度で終わってしまうブツ切り感がひどく、ここまで短いと…

ロジカル・コミュニケーション(安田正/日本実業出版社)

あってもなくても大勢に影響がない本。アマゾンの評価が大して当てにならないことの証左。

うまくいっている人の考え方(ジェリー・ミンチントン、弓場隆訳/ディスカバー・トゥエンティワン)

この種の本をつい手に取ってしまうのは、やっぱり疲れているからか。正論を吐かれることが、こんなにも救いになるとは。

自分をもっと評価させる!技術(内藤誼人/青春出版社)

自己啓発本のナイーブな読者層に冷笑を浴びせる、悪魔的なノウハウ本。本物の実力なんかつけるより、実力があるように偽装する。心理テクニックを駆使した究極の処世術。身も蓋もない下世話さに辟易しつつも、周囲に思い当たるフシがいくつもあり、これこそ…

盗み力(ナイスク企業支援事業部編/日東書院)

テレビの人気バラエティー番組を分析し、ビジネスに応用できそうなアイデアを抽出するという、ホイチョイ風の企画。発想はユニークだが、元ネタのテレビ番組を知らないと何も面白くない。分析自体もほとんどこじつけ。

ウェブPR力(株式会社ニューズ・ツー・ユー著、神原弥奈子監修/翔泳社)

載っているのは自社案件、しかも小規模クライアントの事例ばかり。要はWEB系PR会社自身のPR本。タイトルと表紙デザインに騙された。

キャッツ!ネコに学ぶ組織を変える「9つの教え」(スティーヴン・C・ランディン、野口吉昭監修/TOブックス)

「ネコ型人材」というコンセプトは面白いが、事例が卑近で内容も薄い。購買意欲をそそらせる帯のデザインは秀逸。この出版社の本は2度と買わないと思うが。