人類が消えた世界(アラン・ワイズマン、鬼澤忍訳/早川書房)

今更感のあるエコロジーというテーマに、未来SF的な視点を注入することで、驚くべきエンターテイメント化を成し遂げた快作。アイデアを具現化する圧倒的な取材力には脱帽。文章の創造喚起力を久しぶりに体感した。映像化してチープなCGを見せられると興醒めしてしまうだろう。