2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 人類が消えた世界(アラン・ワイズマン、鬼澤忍訳/早川書房)

今更感のあるエコロジーというテーマに、未来SF的な視点を注入することで、驚くべきエンターテイメント化を成し遂げた快作。アイデアを具現化する圧倒的な取材力には脱帽。文章の創造喚起力を久しぶりに体感した。映像化してチープなCGを見せられると興醒め…

 エンタメ小説を書きたい人のための黄金パターン100(榎本秋/アスペクト)

図解の分かりやすさが秀逸。下手なマーケティング本を買うよりもはるかにビジネスに役立つ。

 幸福な食堂車(一志治夫/プレジデント社)

仕事ぶりも哲学もすべてがレガシーである。一緒に仕事したらかなり面倒くさい人なのだろうが。こんな人びとが次々と退場していった後に、どんな薄甘い世の中が待っているのかと思うと暗い気持ちにもなる。結局ぜんぶ自分でやらねばダメなのだ。