エンタメ小説を書きたい人のための黄金パターン100(榎本秋/アスペクト)
図解の分かりやすさが秀逸。下手なマーケティング本を買うよりもはるかにビジネスに役立つ。
幸福な食堂車(一志治夫/プレジデント社)
仕事ぶりも哲学もすべてがレガシーである。一緒に仕事したらかなり面倒くさい人なのだろうが。こんな人びとが次々と退場していった後に、どんな薄甘い世の中が待っているのかと思うと暗い気持ちにもなる。結局ぜんぶ自分でやらねばダメなのだ。
鷲は舞い降りた<完全版>(ジャック・ヒギンズ、菊池光/ハヤカワ文庫)
娯楽小説として非常に楽しめた。古典的なメロドラマ的展開は韓流のような安心感がある。田舎娘の愛すべきキャラクターが心に残る。
食の終焉(ポール・ロバーツ、神保哲生/ダイヤモンド社)
「食の危険性」をテーマにドキュメンタリーを作ることになったら、とにかく買っておくべき完全無欠の参考書。
オートバイ(A.ピエール・ド・マンディアルグ、生田耕作/白水Uブックス)
バイクという有機的マシンの怪物性を始まりから終わりまで一直線の快楽で描き尽くす。これほどカッコイイ短編があったろうか?最後はやはりこうならざるを得ないとは思いつつ、そこを裏切って欲しかった。