2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとつ上のプレゼン(真木準編/インプレス)

「内容ではなく人柄で決まる」「クライアントに参加する余地を与えよ」。なるほど。

知の編集術(松岡正剛/講談社現代新書)

数々の知見があった。大いなるヒントを発見した。特に「要約と連想」。ただ、この人の文章は非常にまだるっこしい。キーワードが、どうもピタッとこない。言い換えても言い換えてもまだ曖昧。例えば「意識のカーソルを合わせる」。もっとうまい言い方がない…

ひとつ上のアイデア(真木準編/インプレス)

「広告なんて誰も見ていない」「表現のレベルで作りたいものなどない」と言い切る佐藤可士和だけが正気。他の人間は、広告の欺瞞性に無自覚な、所詮は広告村の住人。どうしてこうも表層的なのか。建築家・竹山聖氏の文章は唯一の救い。児島令子の愚直な仕事…

日本はなぜ敗れるのか(山本七平/角川ONEテーマ21)

驚愕。日本論、日本人論の聖典。ここにすべて書かれている。全日本人必読の書。

団塊サードウェーブ(博報堂エルダービジネス推進室/弘文堂)

マーケティング本という性格上、当然のことながら団塊世代を持ち上げているのだが、彼らは戦後文化の大いなる牽引車であると同時に、日本の伝統的文化の悪しき破壊者でもある。批評性の欠如がこの本を胡散臭いものにしている。

モンゴル歴史紀行(松川節/河出書房新社)

「遊牧民からみた世界史」をビジュアルで理解するためのサブテキスト。

東京チャイニーズ(森田靖郎/講談社文庫)

中国人による密航ビジネスの実態をリアルに取材。馳星周の「不夜城」的な内容を期待したが、思いのほか地味な話だった。だがこれはこれで面白い。以前大久保に住んでいたので情景がことのほかリアルに感じられるせいかも知れない。それだけに、変に小説仕立…

図解「孫子の兵法」に学ぶ(PHP研究所)

兵法自体の図解は分りやすいが、ビジネス現場での応用例に無理がある。抽象的な文言を自説に都合よく解釈しているだけ。ノストラダムスの大予言を思い出す。