2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

トリプルメディアマーケティング(横山隆治/インプレスジャパン)

次世代マーケティングの概略図として簡単で分かりやすく、結果的に強い。あとは各メディアのボリュームを勘違いせず組み合わせていくこと、オンライン上も結局マスメディアに頼らざるを得ないという認識、最後はクリエイティブが勝負というあたりを踏み違え…

ユーザーイリュージョン 意識という幻想(トール・ノーレットランダーシュ、柴田裕之/紀伊國屋書店)

正直、北欧の小国に過ぎないデンマークに、これほどの知性が存在している事に驚いた。脳科学、宇宙物理学、社会学、生物学、情報工学・・・カバーする範囲が尋常でなく学術的知見も膨大だが、それが読み物として一般にも非常に分かりやすく面白くなっている…

「大人になりきれない人」の心理(加藤諦三/PHP文庫)

これは本文のキーワードそのまま「5歳児の大人」というタイトルにすべきだったと思う。著者みずからの体験が赤裸々に綴られており、その境遇が自分のケースと酷似していることで、腹落ちする部分が非常に多かった。

「うつ」になりやすい人(加藤諦三/PHP新書)

ここまでくると自分との接点は見いだせないが、うつになった周囲の人間やその家庭環境を振り返ってみると、言い得ている部分が多い。

言いたいことが言えない人(加藤諦三/PHP新書)

思い当たるフシは30%くらいに低下。次第に自分に近しいある別の人物について書かれているような気がしてきて、そこに対する貴重な示唆を得る。

東京町工場(beretta P-08/雷鳥社)

日本の中小零細企業を50社ほど取材し、写真と簡単な文章で紹介したビジュアルブック。若手カメラマンが多数参加していることで、体裁はオーソドックスだが全体に瑞々しく、「滅びの美学」に傾くことをギリギリで回避している。それにしても日本の基幹産業…

手離す技術(桜井章一/講談社+α新書)

これはイマイチ。上から目線で世相に物申し、訓示を垂れはじめた途端に凡百の有識者か横町の雷親父になってしまう。麻雀領域に留まっていた方が良い。

サウンド・バイツ フランツ・フェルディナンドの世界グルメツアー(アレックス・カプラノス、実川元子/白水社)

グラスゴーのロックバンド、フランツ・フェルディナンドのボーカリストが書いたグルメ・エッセイ。「ザ・ガーディアン」に連載されていたというだけのことはある文学的才能。ちょっとヒネた目線やオフビートな感性は「ハイ・フィデリティ」とかジャン・フィ…

だれにでも「いい顔」をしてしまう人(加藤諦三/PHP新書)

的中率は80%に下がったが、相変わらず繰り返される胃のあたりの疼き。完膚なきまで破壊される事の快感。

ツキの正体(桜井章一/幻冬舎新書)

裏麻雀の世界で20年間無敗の伝説を持つ「雀鬼」の人生論。この短い書籍1冊にすべて含まれているから、書棚の類書は全部捨ててしまって良い。人間性を回復するための基本的な行動原理とは、最終的に「無意識の発動」という一点に行き着くようだ。

だれとも打ち解けられない人(加藤諦三/PHP新書)

万人向けではまったくないが、特定の人間にはピンポイントで突き刺さる。実際、読んでいる間、何度もみぞおちのあたりを掴まれるような感覚があった。書いてあることが100%的中していることに恐れ入った。抑圧された過去を容赦なくえぐり出す荒療治。あ…