2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本/権力構造の謎(上)(カレル・ヴァン・ウォルフレン/篠原勝訳)

この本が出版された当時、日本経済は絶頂期で、諸外国との軋轢なども多く、つまり世界における日本の存在感は今よりもはるかに大きく注目度も高かった。いわば世界中が「不可解な国=日本」の内実を理解したがっていた。その世界的需要に、本書はモノの見事…

サブプライム問題とは何か(春山昇華/宝島社新書)

結局誰が得をしたのか。

2階で子どもを走らせるなっ!(橋本典久/光文社新書)

騒音トラブルに対する調停機関の設立を提唱し、自ら運動する著者の行動力に感心した。関係各方面への分かりやすいプレゼンツールになっている。

最終戦争論(石原莞爾/中公文庫)

唖然。

BSアニメ夜話03 機動警察パトレイバー(キネマ旬報社)

NHK-BSの人気番組をムック化。宮台真司のキャスティングが絶妙。このノリで政治番組を作ったら面白いと思う。

芸術起業論(村上隆/幻冬舎)

不快な装丁にどうしても手が伸びなかったが、一読、とてつもなく面白い。この5年くらいで1、2を争うほど素晴らしい内容だ。

効告。(京都広告塾編/インプレスジャパン)

都会に憧れるクリエイター志望の若者たちを狙った、広告業界の小遣い稼ぎ。

下流社会(三浦展/光文社新書)

そもそも「中流社会」自体が幻想だったと思うのだ。

クリティカル・シンキング(岡本義行、江口夏郎/ファーストプレス)

よくまとまっていて分かりやすい。ことあるごとに手に取って、「思考の素振り」に役立てたい。

官の詭弁学(福井秀夫/日本経済新聞社)

著者自らが官僚の曖昧な答弁をやり込めるシーンは痛快だが、論点が専門的すぎてよく理解できず、読み手として傍観者に徹するほかない。

暴かれた「闇の支配者」の正体(ベンジャミン・フルフォード/扶桑社)

ネットを飛び交う謀略史観のお手軽なガイドブック。

かくれた次元(エドワード・ホール/日高敏隆、佐藤信行訳/みすず書房)

空間社会学とでも言おうか。深澤直人の視点に通じるものがある。

常識はウソだらけ(日垣隆/WAC)

リサイクルは不要、健康診断も無用、血液型はウソだらけ・・・世の流れに棹さした逆説的意見が続出。その保守本道なスタンスは爽快。だが結局、世の中の大半は真実なんか必要としていないんだろうと思う。でなければ納豆ダイエットが嘘っぱちだったと分かっ…

人を動かす(D・カーネギー/創元社)

要するにビジネス版「神父の説教」。宗教的下地のある欧米社会では、こうしたものがことさら受け入れられるのだろう。

TOKYO建築50の謎(鈴木伸子/中公新書ラクレ)

面白くてためになるのだが、この手の本の常として、しばらくすると内容をさっぱり忘れてしまう。

RE DESIGN 日常の21世紀(原研哉/朝日新聞社)

トイレットペーパー、ゴキブリホイホイなど定番中の定番デザインを、現代的な視点でデザインし直しみたら一体どんなモノが生まれるのか。無印良品の広告キャンペーンで知られる原研哉が各界のクリエイターにお題を出し、その解答である作品群をまとめたのが…

トップ・プロデューサーの仕事術(梶山寿子/日経ビジネス人文庫)

この文庫シリーズによくあるパターンだが、情報量が圧倒的に少ない。

名作コピーに学ぶ 読ませる文章の書き方(鈴木康之/日経ビジネス人文庫)

教え方が丁寧でわかりやすく、実際にコピー塾の講義を受けているような臨場感がある。広告コピーというジャンルが過去の遺物であることもまた実感させてくれる。

金融vs国家(倉都康行/ちくま新書)

日本がいまだ製造業中心の前近代的な経済体制である事に、あらためて思い至る。

月に響く笛 耐震偽装(藤田東吾/講談社)

耐震偽装問題の当事者である、イーホームズ社長・藤田東吾氏自身が書いた実録ドキュメント。藤田氏の告発が日本列島を震撼させる偽装問題の発端であり、事件を俯瞰するためのキーマンとして彼以上にふさわしい人物はいない。しかも彼は元々マガジンハウスの…

生物から見た世界(ユクスキュル/クリサート・岩波文庫)

平凡で退屈な日常など存在しない。自らの観察眼を磨けば、世界はあまりにも豊穣である。

ブラック企業の闇(ムネカタスミト/晋遊舎ブラック新書)

辞めた人間は、その会社を悪く言う。「被害者」の弁だけを信じていいのか?