BATTLES(ライブ)@渋谷クラブクアトロ

erevan2007-10-01

EPに受けた衝撃は測り知れないものだった。ミニマルだが鋭角的で攻撃的なサウンド。一点に合わせるための鬼気迫るようなテンション。そのストイシズムは、初期54−71を想起させた。そうこうするうち、フルアルバムが出た。大いに失望した。ボーカルが入り、妙にポップでハッピーで、要は相当ぬるくなっていた。一体どちらが本来の姿なのか。ぜひともライブで確認しておく必要があった。・・・結果、惨敗。フルアルバムの時点でこのバンドの音楽性はすっかり変容してしまったらしい。楽曲はまだしも、演奏自体にまるで緊張感がないのも驚きだった。テープループやキーボードでピロピロ遊ぶ他のメンバーを尻目に、湯気を立てながらひたすら叩き続けるドラマーはなかなかの見物だったが、動きにキレがなく重たく疲労感すら感じさせた。ツアー最終日ということも影響したのだろうが。ダラダラと続くジャムセッションに「BATTLES」はいかにも名前負けであった。