10代のぜんぶ(博報堂生活総合研究所)

この手のマーケティング手法はもはや過去の遺物という気がする。関東近郊の10代をたかだか200人程度集めてインタビューやアンケートを実施したところで分かるものなどたかが知れている。グループインタビューの部分は読み物として面白いが、彼らにおずおずと近づき、仲間に入れてもらって喜んでいる著者の姿は悲しい。連中にしてみれば「付き合ってやってる」というところだろう。大学生カップルのメールのやり取りがそのまま掲載されている。そのあまりに小児的な内容に驚愕。