日本人から奪われた国を愛する心(黄文雄/徳間文庫)

戦後日本を精神的荒廃に導いた張本人として護憲派平和運動進歩的文化人を激しく糾弾する。その論調は日本人以上に過激で、ほとんどエキセントリック。といってもそれは心から日本を愛しているためなどという青臭い話ではなく、すべては台湾の国益ありき。台湾の安定のためには「日本はアメリカの奴隷でいよ」ということになる。悪いが共感できない。