27人のすごい議論(「日本の論点」編集部編/文春新書)

erevan2009-09-14

すべての議論が、いまや古式騒然とした佇まいである。少なくとも安倍政権の頃までは、この手の議論を真剣に読み込んでいたはず。気づかぬうちに時代のパラダイムは変更されていて、民主党政権誕生はその結果でしかなかったのかも知れない(福田〜麻生は調整期間?)。結局、55年体制に乗っかって食ってきたのだ、文春も。文春の論調にいちいち振り回されてきた我々は、彼らのいいお客さんでしかなかった。要するに、文春とは、プロレス新聞の政治社会版だった。週刊文春の中吊りにどうしようもない哀愁感が漂う今、我々が大きな時代の変わり目にいることは間違いない。いつまでも太平洋戦争をネタにしている文藝春秋が廃刊する時、それは決定的になるだろう。やや悲しくもあり、どうでもよくもあり。