可能性の建築(岡部憲明/NHKライブラリー)

erevan2008-03-28

教科書的な安藤の本を読んだ後だけに、全篇溌剌とした印象。建築というジャンルが、まだまだ無限の可能性を秘めていることを教えてくれる。ポンピドゥ・センターや関西国際空港などメインストリーム的な巨大建築の他にも、橋、工場、果てはロマンスカーのデザインまで手掛ける氏の、領域を横断する自由闊達な創作姿勢に大いに刺激される。「やり尽くされた」が口癖になっている人に、勇気と突破口を与えてくれる本だろう。