ビンタ本(監修・黒崎輝男/幻冬社)

erevan2007-06-03

IID世田谷ものづくり学校で行われている「スクーリング・パッド」の紹介本。デザイン、飲食という二つのジャンルから、旬な有名人講師たちを呼び集めた黒崎氏の手腕はさすがだが、講義の抜粋にほとんど読むべきところがない。短い引用は平凡だし、長い引用は垂れ流し。まるで一冊作った後の残りカス、出がらしを寄せ集めたかのよう。意味のない言葉の級数をデカくしたり、マーカーで色付けしたり。どうも全体にズレている。田舎出のクリエイター志望の子たちにはこれでいいのかも知れないが。巻末の、黒崎氏と李鳳宇氏の映画談義が唯一の救い。