ウェブ×ソーシャル×アメリカ ＜全球時代＞の構想力（池田純一／講談社現代新書）

ウェブまわりの微視的なトレンドを追うアスキー新書周辺に辟易していたところへ、俯瞰的でダイナミックな切り口の本書が登場。最後までグイグイ読めるハンパない馬力で「ウェブ社会の源流にアメリカのヒッピームーブメントあり」ということを各種資料で論証していく。腹落ちする部分多数。ある種の漠然としたウェブ史観の書き換えが行われていくような脳内の快感がある。にも関わらず、なぜ最後の最後で腰くだけになったのか。実に不可解。