約束された場所で(村上春樹/文春文庫)

erevan2011-04-16

アンダーグラウンド」で被害者側のインタビューを手掛けた村上春樹が、今度はオウム信者側の声をまとめたのが本書(副題はアンダーグラウンド2)。取材対象が主に若者たちなので、その思考回路が素直に明かされて興味深い。語り口が村上春樹の小説の登場人物のようになっている点は笑ってしまうが。共感する点も多々あり。人格形成における家庭環境の多大な影響力を再認識。ラストの河合隼雄との対談が分かりやすい。