2011-12-13から1日間の記事一覧

 高い城の男(フィリップ・K・ディック、浅倉久志訳/早川書房)

SFでありながら中国の「易経」を駆使しているアイデアが面白い。ストーリー展開もサスペンスフルで楽しめる。「豊饒の海」を思わせるラストも含めて、東洋ムードに満ちた良品。J・G・バラード風でもある。