ひとつ上のアイデア(真木準編/インプレス)

「広告なんて誰も見ていない」「表現のレベルで作りたいものなどない」と言い切る佐藤可士和だけが正気。他の人間は、広告の欺瞞性に無自覚な、所詮は広告村の住人。どうしてこうも表層的なのか。建築家・竹山聖氏の文章は唯一の救い。児島令子の愚直な仕事振りも意外。