田原式 つい本音を言わせてしまう技術(田原総一朗/幻冬社)

erevan2010-03-01

以前、六本木で開催されたATGレトロスペクティブで、氏が撮った「あらかじめ失われた恋人たちよ」が上映され、本人がパネリストとして出演した。あまりにシュールな内容に唖然とし、「ジャーナリスティックな田原さんと娯楽映画の田原さんはどう両立するのか?」と質問したところ、本人いわく「どっちにしろ面白くなきゃダメよ」。根っからエンタメ好きな人なのだ。社会的タブーをエンタメ化した「朝生」は氏の最高傑作だった。この本に出ていることは、田原氏だから実現できることである。今になってはなんだか愛すべき人だと思う。