使ってもらえる広告(須田和博/アスキー新書)

erevan2010-02-28

商品のコモディティ化→マス表現のコモディティ化→ウェブ表現のコモディティ化・・・と広告環境はますますシビアになっていくが、「ブランデッド・ユーティリティ」なる手法は、果たして新機軸を見いだせるだろうか?
ユーザーにとって役立つサービスを開発し、それを「使ってもらう」ことで絆を深める。従来の”広く告げる”広告、”表現が主役”の広告とはまったく異なる発想。「デジタル化した”ビールの栓抜き”」ではつまらないが、ビジネスモデルまで作り上げた「ミクシィ年賀状」になれば秀逸だとは思う。広告会社が商社のように業態変換していくための導火線になれば面白い。
恐らく明治時代に作られた「広告」という訳語に、我々は縛られ過ぎているのだ。