自己創出する生命(中村桂子/ちくま学芸文庫)

erevan2009-07-26

レゴブロックのワンピースを叩き壊し、砕け散った破片をさらに顕微鏡で調べるようなことを、恐らく生物学はやってきたのである。
物理的には可能だとしても、それ以上細分化しては意味がない、ギリギリの最小単位。
著者にしてみれば、「DNA」は”砕き過ぎ”ということになるのだろう。その一歩手前の”ゲノム”こそが生命の本質を解く最小単位であると。
ビジネス社会に跋扈するマーケティング至上主義のカウンターにもなる発想。