東洋的な見方(鈴木大拙、上田閑照編/岩波文庫)

erevan2009-03-15

直前に読んだ「ハイコンセプト」と内容がダブっていたのが面白かった。西洋の思想はまず物事を二分するところから始まる。それがそもそもの誤りなのだという。二元論は対立を生む。だが現実は良きも悪きも、清も濁も、すべてが入り混じるカオスである。その事実を丸ごと受け入れることが必要なのだ。そして我々のなすべき事は、「今を生きる」というただ一点である。