新・都市論TOKYO (隈研吾、清野由美/集英社新書)

erevan2008-06-05

有名建築家とフリージャーナリストの凸凹コンビが、東京の再開発エリアを歩きながら都市と建築をテーマに談論風発する、ユニークな構成の一冊。この二人の組み合わせが絶妙で、卑近な質問を連発する清野と、たじろぎつつも誠実に答えようとする隈のやり取りが珍道中的で笑える。ともするとスノビズムに陥りがちな領域のパンツをずり下げ、リアルに親しみやすく感じさせてくれる良質な「建築ゴシップ」。