プーでもなれる映画監督(渡辺一志/G.B.)

「19」「キャプテントキオ」を監督した著者の、映画づくりに賭ける思いが凝縮された一冊。他人の金で映画を撮らせてもらいながら、あくまで自分の企画を守り通そうとする姿はなんとも青臭いが、独特の人間的魅力のせいでそれも許せてしまう。映画が大好き、映画を撮りたい、という子供じみた情熱で突っ走り、実際に一般公開に漕ぎ着けた行動力は只者ではない。まだ30才。