広告会社は変われるか(藤原治/ダイヤモンド社)

erevan2007-05-05

インターネットの隆盛により、ビジネスモデルが大きく揺らぐ広告界。電通総研のトップ自らが筆を取り危機感を訴える。いくつか思い切った内部事情の開示もあるにはあるが、全体的にはごく当たり前の現状認識。変化に着いていけない役員クラスには丁度いいのかもしれないが。「おぜぜ」など著者独特のタームと変にくだけた文体が、マーケティング系の書籍にしては珍しく知性を感じられないものにしている。逆にその泥臭さがリアルでいいのかも知れない。電通らしいといえば電通らしい。