仕掛け、壊し、奪い去る アメリカの論理(原田武夫/ブックマン社)

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年次改革要望書」「奥の院」「パブリックディプロマシー」等々、アメリカの日本支配にまつわるキワどい話題を網羅して期待させるが、論旨はかなりいい加減。列挙したキーワードの間を、思いつきと思い込みで埋めていく。ハイレベルな床屋政談というところか。東大での講義録が元になっているとのこと。学生たちに根拠薄弱な陰謀史観を植えつけていないといいが。