議論のウソ(小笠原喜康/講談社現代新書)

第1章「統計のウソ(少年非行)」は読み応えがあり期待させるが、以後失速。「ゲーム脳」「携帯電話(心臓ペースメーカー)」「ゆとり教育」・・・と、章立て・内容にどうもムリがある。主張も次第に弱まって「世の中には一概にウソともホントとも言い切れないことが多い」。書きながら悩むならこんなタイトルはつけないで欲しい。読者を騙す、非常に不誠実な本。