アカウントプランニング思考(小林保彦/日本経済新聞社)

一口に「クリエイティブディレクション」と言っても、日米でその内容が大きく違うことを知った。アメリカでは、企画部分はアカウントプランナーが担当し、クリエイティブディレクターは演出面にのみ注力するだけである。しかもクリエイティブブリーフはクリエイティブディレクターに手渡される前に、まずクライアントの承認を受けなければならない。日本では、優秀なクリエイティブディレクターが企画から演出部分までワンストップで立案し、彼が一括してクライアントへ提案するわけで、これはつまり実に理想的なスタイルなのである。