PDの思想(PDの思想委員会/ラトルズ)

関係者には興味深いかもしれないが、一般読者には辛い内容。読者を楽しませるという視点の欠けた、内輪向けの文章。
ページデザインが単調で退屈。本を取り巻く気の重さ、黴臭さ。
中ではオリンパスのO-product、川崎和男の車椅子<CARNA>の項が唯一の救い。
前者はコンセプター・坂井直樹の興味深い仕事ぶり。後者はいつもの愉快な川崎節。
せっかくの原稿を「売り物」の域に消化できていない、編集者の力量に大いに問題あり。