企画書 つくり方、見せ方の技術(藤村正宏/あさ出版)

erevan2009-12-23

「企画書はラブレターである」。いまどきこんな恥ずかしいことを平気で言い切ってしまうところに、この本の最大の魅力がある。小児的であるが、真実を突いた言説の数々。なんだか「裸の王様」になったような気にさせられる。「コンセプトマップ」なる企画シートの稚拙さには、さすがに笑ってしまったが、個人事業主や小規模クライアントの仕事なら、役立つことは多いだろう。喋り言葉で延々と引っ張り、結論まで持っていく文体が、怪しげなアプリケーションソフト販売のサイトに近い印象。