電車の運転(宇田賢吉/中公新書)

erevan2011-02-01

鉄道博物館(大宮)の新幹線シミュレータで遊んだ帰りに、駅前の本屋で手に入れた。ホームの定位置にぴたりと停めるための技術や、実際の運転シーンのドキュメントなど、門外漢でも十分楽しめる内容だ。かつてJR西日本の岡山運転区に勤務していたという著者の、生真面目でチャーミングな人柄がよく伝わってくる。読みながら、テッパクのジオラマをトコトコ走る列車模型の愛すべき姿が目に浮かんできた。各章の扉に掲げられた「鉄道短歌」がしみじみと味わい深い。