だれとも打ち解けられない人(加藤諦三/PHP新書)

erevan2010-10-02

万人向けではまったくないが、特定の人間にはピンポイントで突き刺さる。実際、読んでいる間、何度もみぞおちのあたりを掴まれるような感覚があった。書いてあることが100%的中していることに恐れ入った。抑圧された過去を容赦なくえぐり出す荒療治。ある種の劇薬。救いの手が差し伸べられるのかと思った読者が、逆に奈落の底に叩き込まれて猛烈に反発する。某サイトの低評価の理由だ。気づきを与えてくれた事に感謝して、後は自分で這い上がるしかない。