ジョージ・ブッシュが日本を救った(高山正之/新潮社)

erevan2010-09-01

「はじめに」の耄碌ぶりに一抹の不安を覚えるが、本編以降はその不安も見事に吹き飛ぶ。諧謔精神に富んだ痛快な筆致。知的な毒。ばかりでなく深い余韻を残す感動的なコラムも差し挟む。まさに匠の技。いまや絶滅危惧種ではあるが。