佐藤可士和の超整理術(佐藤可士和/日本経済新聞出版社 )

erevan2010-07-05


理屈ばかりのテクニカルな本かと思ったら、プロジェクトの制作過程を語り尽くした生っぽい本だった。外見とは裏腹に、悩みや迷いも率直に明かしているところが良い。以前仕事したときにも感じたが、この人の持ち味は子供のように単純な思考回路。おそらくアジェンダ設定能力は、単純脳であるほど高くなるのだろうし、頭がキレるとは本来そのようなことを指すのだろう。賞を捨てコンサルに舵を切った彼が、アート・ディレクターの領域を押し広げていく様が爽快だ。
余談だが「手ぶら生活」は是非とも実践したい。